婦人科

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treatment診療のご案内

EXAMINATION婦人科検診

子宮がん検診

子宮下部の管状の部分を子宮頸部、子宮上部の袋状の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頸がん、子宮体がんといいます。子宮頸がんは子宮がんのうち約7割程度を占めます。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。

子宮の入り口付近の頸部をブラシなどで擦って細胞を集め、顕微鏡でがん細胞や前がん病変の細胞を見つける細胞診検査を行います。この検査を子宮頸がん検診と呼びます。出血などの症状がなくても、20歳を過ぎたら、2年に1回の子宮頸がんの検診を受けましょう。またHPVワクチンを接種した方も子宮頸がん検診をうけることが奨められています。

乳がん検診

乳がんは、乳房の中にある乳腺にできる悪性腫瘍です。
特に30代から増え40代後半から50代に多くみられます。
乳がんは他のがんと比べて再発、転移しやすいので、早期発見がとても大事です。
乳がん検診は、視触診、マンモグラフィー、エコーが基本の検診となります。
当院はマンモグラフィーの設備はないので、当院で視触診をさせていただき、他施設でのマンモグラフィー検査の予約をお取りします。

TROUBLE月経トラブル

月経痛

月経痛とは

月経の直前から月経中にかけて子宮が収縮するために起きる、下腹部や腰の痛みのことを言いますが、頭痛、胃痛、吐き気、下痢などを伴うこともあります。いすれの症状も、子宮の内膜から放出されるプロスタグランディンという物質が、いろいろな臓器の平滑筋という筋肉を収縮させることが主な原因です。

対処法

まずは、ご自分の月経周期や症状を知り、月経にむけて体と気持ちの自己コントロールを行なうことが大切です。
月経の時期は過労を避け、十分な栄養や睡眠をとって体調変化に備え、体を温めて子宮の収縮を予防しましょう。

月経不順

月経不順とは

正常月経周期日数は、25~38日と定義されており、これにあてはまらないものが月経不順とされます。

頻発月経
月経周期が24日以内の場合
希発月経
月経周期が39日以上3ヶ月以内の場合
機能性子宮出血
周期や出血の量、期間からみて月経とは異なる出血である場合

月経不順の原因は急激なダイエットやストレスによるホルモンの乱れ、また、子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因となることもあります。

月経移動

月経移動とは

旅行・受験・スポーツなど特別な行事と月経が重なって困る場合、ピルを内服することで
月経を移動させ、月経と重ならないようにすることをいいます。

月経を早める方法
月経の開始から5日目までにピルの内服を始めて、希望する月経の2~3日前まで内服を継続します。内服後2~3日で月経がきます。
月経を遅らせる方法
月経が来ると予想される日の5日前からピルの内服を始めて、月経を避けたい日まで内服を継続します。ピルを内服している間は月経がきません、内服を終えてから2~3日で月経が来ます。

PMS(月経前症候群)

PMSとは

月経前、3~10日間続く精神的、身体的症状で、月経開始とともに軽快、消失するものをいいます。

原因

はっきりとは分かっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられます。

症状

精神的症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、睡眠障害、のぼせ、めまい、倦怠感
身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹のはり

対処法

排卵抑制療法
排卵がおこり女性ホルモンの大きな変動があることが原因なので、薬で排卵を止め女性ホルモンの変動をなくすことで症状が軽快します。
症状に対する治療法
痛みに対しては鎮瘍剤、むくみに対しては利尿剤、精神症状には安定剤など。
漢方療法
症状に合わせて漢方薬を使用します。当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸など。

月経困難症

月経困難症とは

月経痛が日常生活に支障をきたすほど強い場合を、月経困難症とよんでいます。

対処法

痛みの到来を予感したら、出来る限り早く痛み止めの薬を使うのがコツです。
薬の効果がない場合は産婦人科を受診し、子宮などに病気が隠れていないかを確認したうえ、鎮痛剤を変更する、ピルで排卵を抑える、漢方を用いるなど、適切な治療法を検討していきます。

SYMPTOMS婦人科症状

おりものの異常、かゆみ

おりものの量や臭い、色には個人差があります。普段と違う印象がある場合は感染や炎症を起こしている場合があります。
外陰部のかゆみには 下着の締め付けやデリケートーンの蒸れ、生理用ナプキンなどのシートの接触によるものと 細菌、ウィルス、真菌などの感染によるもとのがあります。
早く治したい時や症状が長引いているときは受診してください。

性感染症

性感染症(STD)とは

性交渉などによって感染する病気のことです。

予防・対処法

予防として「コンドームを着用する」「出血のおそれがある性交渉をしない」といった基本的な知識をもっていれば、かなりの確率で防ぐことができます。
対処法として、なるべく早く治療を行なうことが最も大切です。

主な性感染症

淋菌・クラミジア・梅毒・性器ヘルペスなど

子宮や卵巣の病気

子宮筋腫

子宮にできるコブのような良性の腫瘍です。筋腫の位置や大きさによっては、経血量の増加、不正出血、月経痛などの症状を引き起こすことがあります。

子宮腺筋症

子宮内膜様組織が子宮筋層の中にできる病気です。その組織が月経の度に増殖と剥離を繰り返し、月経痛、経血量の増加、貧血などの症状を引き起こします。

子宮内膜ポリープ、子宮頚管ポリープ

子宮内膜、頸管の細胞の一部が増殖してできる良性の腫瘍です。不正出血や、月経過多などの原因になることがあります。無症状のことが多く、超音波検査で発見されることが多いです。

卵巣のう腫

卵巣に発生する袋状の病変で、若年に多い良性腫瘍です。子宮内膜症により卵巣内に古い出血が貯留する「チョコレート嚢胞」、水や粘液が貯留する「嚢胞腺腫」、皮膚や髪の毛や歯などの他の組織が貯留する「皮様のう腫」などがあります。腹痛、腰痛の症状を伴うことがあります。

子宮内膜症

子宮内膜に似た組織が子宮内膜以外の滉所で発育、増殖する病気です。
病巣にできた組織は増殖と剥離を繰り返すことで、炎症や癒着を引き起こします。月経痛や下腹部痛、腰痛、性交痛などの症状を引き起こすことがあります。

PILLピル・アフターピル

ピルとは

女性ホルモンのはたらきを利用した「経口避妊薬」です。
避妊効果のほかにも、月経不順や月経前症候群の症状の改善などさまざまな効果が期待できます。
ピルには用途や目的によって、さまざまな種類が存在し、料金も異なります。

アフターピルとは

妊娠の可能性がある性交渉があった揚合に服用する「緊急避妊薬」です。
リスク行為後72時間以内の服用が基本です。

MENOPAUSE更年期症状

閉経前の5年間と閉経後の5年間を併せた10年間を「更年期」といいます。
更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」といいます。

症状

更年期障害の症状は大きく3つに分けられます。

  1. 血管の拡張と放熱に関係する症状(ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗)
  2. その他さまざまな身体症状(めまい、動悸、頭痛、肩こり、冷え、しびれなど)
  3. 精神症状(気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、不安など)

治療

  1. ホルモン補充療法(HRT)
    更年期障害の主な原因がエストロゲンのゆらぎと減少にあるため、少量のエストロゲンを補う治療法です。
    エストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクがあるため、子宮のある方には黄体ホルモンを併用します。
    ホルモン剤には飲み薬、貼り薬、塗り薬があります。更年期にHRTを開始した人では心臓・血管の病気や骨粗髭症など老年期に起こる疾病が予防できるという利点が、再び見直され始めています。
  2. 漢方薬
    漢方薬はさまざまな生薬の組み合わせで作られており、全体的な心と体のバランスの乱れを回復させる働きを持ちます。更年期女性に対しては「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」を中心に、さまざまな処方が用いられます。
  3. 向精神薬
    気分の落ち込み・イライラ・意欲の低下・情緒不安定・不眠などの症状が最もつらい症状である場合には、抗うつ薬・抗不安薬・催眠鎮静薬などの向精神薬も用いられます。

CHECKUP堺市特定検診

詳細は堺市ホームページをご覧下さい。要予約。

VACCINE子宮頸がん予防ワクチン

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